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奥誠之 ドゥーリアの舟

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忘れた・何も残っていない 2002

好評だった李晶玉展が閉幕し、本日、展示作業を行いました。
2月10日(土)より4月21日(日)の会期で、企画展「奥誠之 ドゥーリアの舟」を開催します。

ドゥーリアの原理は次のように記述できるだろう 。すなわち、私たちが人として生きるためにケアを必要とするのと同時に、私たちは、他の人々——ケアの仕事をする人々を含む――が生きるのに必要なケアを受け取れるような条件を提供する必要がある。
   ――エヴァ・フェダー・キテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』p.244

奥誠之さんは、2022年に『ドゥーリアの舟』というエッセイ作品集をoar pressから出版されました。
たくさんの「絵」が挿入され添付された、少しふしぎな小さな本を読んだことから、今回の個展が動きはじめました。

ゆとりをもった空間に小さな絵画のならぶ今回の展覧会は、奥誠之さんのまなざしがどのように他者と交わることができるのかを、静かに見届ける時間になりそうです。

3月3日(日)午後2時からは、足立元さん(美術史・視覚社会史研究)をお迎えして、トークイベント「挫折のあとにできること」を行います。
参加1500円(エクレア、飲みもの付)、定員35名、事前予約制。
ご予約はこちらの申し込みフォームからお願いいたします。