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大平由香理×藤原顕太トークイベント

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本日は大平由香理展のトークイベント「地にねざす絵画」を開催しました。
ゲストは、芸術文化コーディネイター、社会福祉士の藤原顕太さん。藤原さんは舞台芸術制作者を中心としたアートマネージャーのコレクティブである一般社団法人ベンチの理事として、高齢者福祉施設でのアーティスト・イン・レジデンス「クロスプレイ東松山」の事業に取り組んでいます。
各地でさまざまな滞在制作を行ってきた大平さんと、高齢者福祉施設でのアート事業を行っている藤原さんによる、アートの枠を超えた共同制作をめぐる対話となりました。

藤原さんはクロスプレイ東松山の事例を紹介し、介護の現場にアーティストが入っていくことで、ケアとアートが交差し、どのような変化が起きているかについてお話しくださいました。

大平さんは福祉施設や学校現場などでたびたびワークショップや共同制作を行ってきた経験を踏まえて、「私の絵」ではなく「私たちの絵」をめざすという芸術の姿勢について話してくださいました。

大平さんはワークショップを「ひとつの舞台」に例えて、自分の立場を「指揮者」のようなものだと語ります。参加者それぞれの可能性を引き出すコミュニケーションとしての芸術の在り方は、今日の芸術と社会の在り方を考える上でも、とても示唆的でした。

大平さんと藤原さんのトークの抄録は、こちらからご覧いただけます。
大平由香理展「地(つち)ならば」は7月30日(水)まで開催します。どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします。