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吉澤舞子 Horizon
2025年11月8日(土)~2026年2月4日(水)
この展覧会のお話をいただいたとき、私はニューヨークに研修滞在中でした。川越は日本の家から近く、何度か訪れたことがあり、町を流れる川の景色をすぐに思い出しました。そのイメージをもとに、水をテーマとした空間を構成したいと考えていました。
普段は日本画を描いていますが、帰国後は自分の思考を整理する時間が必要だと感じ、その過程を形にするため、タイルを支持体として選び、パズルのように制作を進めました。
ニューヨークでは多国籍の環境で過ごす中、自分がこれまで外国人として他国の人々を見ていたことに気づきました。無意識にステレオタイプを抱いていた自分を実感し、恥ずかしさも覚えました。
『Horizon』はそこで出会った人たち、そして日本にいる周りの人々の手を描いた作品です。滞在中、寺山修司の「涙は人間が作る一番小さな海です」という言葉を何度も思い返しました。人は皆、心の中に海を持っているのだと思います。その海がつながっていくことを願いながら制作しました。
【参考作品】私たちの神話 2023年
吉澤舞子 プロフィール
1987年千葉県出身。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画研究領域修了。岩絵具(日本画)やアクリル絵の具を使用して絵を描く。また、パフォーマンス、舞台などのボディーペインターとしても活動。あらゆる影響を受け入れることをテーマとしており、目、口、耳、肺、筋肉組織など、消化や吸収に働く人体の器官が多く描かれる。2024年第9回東山魁夷記念日経日本画大賞入選。 ポーラ美術振興財団「若手芸術家の在外研修助成」により、2024~25年にアメリカで在外研修を行う。
関連イベント
2026年1月25日(日)
トークイベント
- ゲスト
- 中空 萌(筑波大学人文社会系教授)
- 料金
- 1500円(エクレア・ソフトドリンク付)
- 定員
- 35名(事前予約制)
中空 萌 プロフィール
1983 年、東京都生まれ。 筑波大学人文社会系教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は文化人類学、科学技術社会論。主な著作に、『知的所有権の人類学:現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』(世界思想社)、『フィールドワークと民族誌』(共著、放送大学教育振興会)など。
交通アクセス

〒350-0056 埼玉県川越市松江町2-4-4
TEL:049-237-7707 FAX:049-237-7708
メール:info@nanawata.com
西武新宿線本川越駅より徒歩14分
東武東上線川越市駅より徒歩18分
JR・東武東上線川越駅より徒歩24分
東武バス06系統(川越駅東口発、本川越駅経由)「松江町二丁目」徒歩1分
東武バス01系統(川越駅東口発、本川越駅経由)「仲町」徒歩4分



