Mari Endo展トーク&特別ライブ

Mari Endo展トーク&特別ライブは、事前予約で満席となる大盛況でした。
ケニアを拠点に活動するMari Endoさんと、ジンバブウェ生まれのアーティスト吉國元さんのトークは、吉國さんが大きく拡大した版画を段ボールに貼った「紙芝居」を用意して来られて、ひとつひとつの作品をわかりやすく見せながら、Endoさんの彫り進み版画を人類学的なアプローチで読み解く興味深い内容でした。


Endoさんが、版画作品の舞台になったキスムを「最後に帰る場所」とおっしゃっていたことが、とても印象的でした。
Endoさんと吉國さんのトークの抄録はこちらからご覧いただけます。

短い休憩をはさんだあとは、Endoさんと縁の深い京都在住コントラバスと歌の二人組「ふちがみとふなと」の特別ライブ。

Endoさんとナイロビの語学学校で同級生だったというふちがみさんは、Endoさんが暮らしていたケニアのキスムを訪れており、Endoさんの義理のお母さまの飼っていた山羊をテーマに歌をつくりました。それが「ママの山羊は10匹」という歌です。

Endoさんの彫り進み版画にもママと山羊の作品がありますが、ふちがみさんとふなとさんの歌の方が先。「ママは山羊と歩く」という歌詞を繰り返し、コントラバスの音色が山羊の鳴き声を思わせる、余韻の残る曲でした。
あたたかく、やさしく、絵と音のイメージにつつみこまれるような、濃厚な時間。
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。そして京都から駆けつけ、素晴らしいライブをしてくださったふちがみさんとふなとさんに感謝です。