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吉國元 来者たち

2020年2月2日(日)~7月26日(日)

「来者」という言葉は、来客、訪ねてくる人、そして後に生まれる人という意味があります。近年では詩人の大江満雄氏がハンセン病者について「癩者は来者である」と書き、未来からやってきた啓示という意味を「癩者/来者」という言葉に込めました。僕は、僕なりにですが、絵を描く事を通じた他者との邂逅、そのような願いを込めて来者という言葉を使用したいと思いました。過去だけではなく未来をも志向すること。来者たちとはこれから新しく出会う人たちの事でもあります。それは僕にとって、ジンバブウェに始まり、そして今も生まれようとしている、ずっと先の未来へと連続する生の顕れなのです。
(作家ステートメントより)

 

参考文献
木村哲也編『 癩者の憲章ー大江満雄ハンセン病論集』大月書店、2008年
木村哲也著『 来者の群像』水平線、2017年

 

季刊誌『NANAWATA NOTE 02』に掲載した作家インタヴューは、こちらからご覧いただけます。

吉國元 プロフィール

美術家。1986年ジンバブウェ・ハラレ生まれ。
父はジンバブウェ現代史、アフリカ人都市労働史を専攻した社会学者。幼少時より絵を始め、主にアフリカで出会った人々の肖像を描いている。1996年日本に移住。高校を卒業後に主に清掃の仕事を5年間続けた後、社会人として2011年に多摩美術大学造形表現学部造形学科油画科に入学。2015年卒業。現在もアフリカの経験と記憶を基に絵を描き続けている。2020年、在日アフリカ人を取材する『MOTOマガジン』を出版。
吉國元website

関連イベント

3月1日(日)14:00(13:00開場)

トーク「なぜアフリカを描き続けるのか」

  • ゲスト
    塚田美紀(世田谷美術館学芸員)
  • 料金
    1000円(菓子ドリンク付)
    定員
    40名 ※終了しました
塚田美紀 プロフィール

世田谷美術館学芸員。学生時代より中南米文化に関わり、同館ではメキシコの写真家アルバレス・ブラボの大回顧展(2016年)などを担当。所蔵品による1990年代のアフリカ現代美術展(2018-19年)の担当を契機に、アフリカ世界に関心を深めつつある。

 

   
(撮影:久光菜津美)

 

トークの抄録は、こちらからお読みいただけます。

7月5日(日)17:00より

オンライン トークイベント「来者は巡る」

  • ゲスト
    木村哲也(歴史・民俗学者、『来者の群像』著者)
木村哲也 プロフィール

1971年生まれ。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『宮本常一を旅する』(河出書房新社、2018年)『「忘れられた日本人」の舞台を旅する―宮本常一の軌跡』(河出書房新社、2006年)、『駐在保健婦の時代 1942-1997』(医学書院、2012年)、編書に『大江満雄集 詩と評論』(共編、思想の科学社、1996年)、『癩者の憲章―大江満雄ハンセン病論集』(大月書店、2008年)がある。

書籍『来者の群像』詳細・お求めは水平線HPより。

 

 

トークの様子は、こちらからご視聴頂けます。

交通アクセス

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〒350-0056 埼玉県川越市松江町2-4-4
TEL:049-237-7707 FAX:049-237-7708

メール:info@nanawata.com

西武新宿線本川越駅より徒歩10分
JR・東武東上線川越駅、東武東上線川越市駅より徒歩20分

東武バス06系統(川越駅東口発、本川越駅経由)「松江町二丁目」徒歩1分
東武バス01系統(川越駅東口発、本川越駅経由)「仲町」徒歩4分

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